2011年06月13日

起業で陥るワナ

私が見てきたかぎりのことだが、起業をすることに希望をもって
「よし、やるぞ!!」と意気込んできた人には特徴がある。

それは、、、



2011.06.13 mon 06:13
From : Taichi Makino
藤枝の自宅officeにて、、、



         ◆致命的な「仮定」

熱い思いがあって起業をする。

私もそうだったが、特に、サラリーマンなどから独立するときは
熱い思いが自分を変える勇気を与え、行動へと促す。

       起業で陥るワナ

ただ、90%以上の確率で、誤った「仮定」を置いてしまうのも
事実なのだ。

実は、、、

後に多くの起業者が 「苦難の道」 を歩むことになるのは、、、
この、「仮定」が致命的に間違っているからなのである。

これは、自分「その道のプロ」と自負している人が起業を考える
ときに、、、

必ずといっていいほど陥るワナなのだ。

致命的な仮定とは・・・

 「行おうとしている事業の中心となる専門的な能力
  さえあれば、その事業をやっていける能力は充分
  に備わっている」


ということである。



         ◆専門能力のワナ

この「仮定」が致命的だと書いたのは、こんな「仮定」は間違い
だということに他にらないからだ。

1つの事業で専門的な仕事をこなすことと、その能力を活かし
事業を経営することは、まったく別の問題なのだ。

例えば、、、

長年そば屋で働いてきて、一人前にそばが打てるようになった
としても、そば屋を経営する能力がついたというわけではない。

ということだ。

それにもかかわらず、、、

多くの人たちは会社を経営する、個人事業を経営すといった
「経営」の面を見落としたまま起業に踏み切るのである。

このような流れで、大工や電気工は自営業者となり、美容師
は美容院を開く。

IT技術者はパソコンショップを始め、ミュージシャンは楽器屋
を開く。

彼らは、専門的な知識さえもっていれば、その分野で事業を
始めるのに充分な資格があると信じているのだろう。

しかし、、、

いざ起業してみると、帳簿をつけたり、人を雇ったりと、、、

これまでに経験がないような仕事が次々と湧きだしてきて・・・

たいていの起業者は、予想もしなかった仕事に追われてし
まい、本業に手が回らなくなってしまうのである。



         ◆自由を求めたが・・・

特に、高い専門能力を持つ人にとって、「独立」とは、他人の
ために働くという苦痛からの解放を意味している。

私も、その「苦痛」から抜け出したかったのだ。

       起業で陥るワナ
ただ、教師をやっていた頃からこのようなことを勉強していた
ので、専門分野をあえて仕事にしないで、コンサルタントとし
て経営に携わる道をとることを選択した。

こうして、他人の経営を立て直しながら、自分の場合とリンク
させて、さらに勉強していった。

「もしドラ」でおなじみの、マネジメントの部分である。

ただ、これだけではビジネスが発展していかないことは言う
までもないだろう。

優れたマーケティング戦略を立てる「眼」の部分が育たないと
所詮、文化祭の模擬店の延長で終る。

それにもかかわらず、、、

先ほどの、「仮定」の段階で致命的と言えるほどの勘違いを
しているために、彼らは自由になるどころか、自分で始めた
ビジネスに苦しめられるようになってしまうのである。

 パンを焼く若い女性を見ててごらん
 彼女は焼きたてのパンを売る店を始めた
 そして、、
 あんなに若かったのに、あっというまに
 おばあさんのようになってしまった・・・



          ◆脱出法

こんな絶望的な話をしたのは他ならず、自覚をもってもらい
そのような状態から脱出してもらいたいからだ。

そして、その多くの経営者に、今一度ビジネスを勉強し直し
てもらいたいという願いがある。

経済活動は、1人ではできない。

 「そんなことはわかってる!!」

と言われてしまうかもしれないが、顧客リストすら作ってない
経営者に数多く会ってきたし、例えリストを作っていたとして
も、まったく活かしてない場合がほとんどだ。

起業をしにくい街に住み、その中で勇気をもった選択を無駄に
してはいけないと思う。

ブロガーと言われても、一円の収入もなければただの道楽。

ちょいと辛めだが、、、

ブログというメディアをやってるなら、もっと商売に活かす方法
を考えた方がいいと感じる。

余計なお世話と言われそうだが、、、

読み手に役立つ内容 (コンテンツ) を出すことから始めたら
いいと思う。

脱出したいなら、そこからだ。

個人事業であれば小回りが利く。

会社であれば、融資や自己資金をうまく使えば大きなビジネス
チャンスはたくさんある。

とんでもない不景気のスパイラルは大震災によって加速され
雪崩のように小さなこの国を呑みこんでいくのは時間の問題
だろう。

 「静岡を元気に(^^)v」

なんて、流暢なこと言ってないで、まずは自分が元気になら
なくちゃってときだ。

 「がんばれニッポン\(~o~)/」

は、ひとまず置いといて、まずは本気で自分ががんばらなきゃ
いけないときなんだと思う。


がんばれ、あなた!!


























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Posted by Evolution Mind at 06:16│Comments(4)起業家育成塾
この記事へのコメント
深いですね!鋭どすぎて、どきどきしますっ!
「文化祭の模擬店の延長」・・・

専門分野の技術アップや、その専門性の追求だけでは、
経営が成り立たない行き詰まりをかんじたあと、

いかに外部へ発信するか、ノウハウを生かすための畑の開拓の
ようなこと、宣伝力・・・いろんなことに日々悩んでおります!

このコメントが多くのひとに読まれないのを祈りながら、
ちょっと本音書いてみました^^;     ノリ
Posted by アミティエ ノリアミティエ ノリ at 2011年06月13日 08:09
結局、一人だけでは起業は「難しい」って事ですよね。

誰かと一緒に事業をするとゆう事は、
その人を信頼出来ないと、まずダメですし。
仕事だけではなく、「人間性」も必要ですし。

私も、日々「考え」ています。
Posted by roseribon at 2011年06月13日 10:48
外部への発信手段が多くなってきた分、人は
コミュニケーションスキルを手放してきました。

本音を隠し、その場に合った言葉を選んで
伝えるスキルだけをアップしてきました。

人は、つながり合いたいと本能的に思ってます。

しかし、人からどう思われるかを気にし過ぎて
本能と違う方向に漕ぎ出してしまってると感じます。

本音を語らないブログ上の話だからこそ、私は
本音を語りたいと思います。

「大衆は常に間違う」

この言葉が今は座右の銘ですか・・・

まず、大切なのは、、、

初めは、どんなに恥ずかしくても自分から与えろ
まずは、自分から自分をさらけ出せってことです。

自分の為というエゴを捨てて(形上でも)、お客様の
ためにどうしたら善いかと考えた時に、自然と答え
は出てきます。

全ては、マインドセットだと思います・・・
Posted by Evolution MindEvolution Mind at 2011年06月13日 21:16
結局、ビジネスは「信頼」。

それ以外の何物でもありません。

分っているようで、その本質をわかっていない方が
ちょっと最近多いかなって感じます。

ただ、、、

それも、「道」。

その人が成長するための過程だと思えてなりません。

私などは、超その「過程」の真っただ中です。

謙遜じゃないんです・・・

本当に、「まだまだ」なんですね、、、
Posted by Evolution MindEvolution Mind at 2011年06月13日 21:21
 
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