2011年05月17日

広告の書き方基本編

あなたは、「ジョーズ」という映画を見たことがありますか?

あの映画見ていると、実際に自分が海を泳いでいるかのような
気分になりましたよね。

そしてあの音楽と共に、サメが実際に自分に襲いかかってくる
恐怖感を味わうのです。

     広告の書き方基本編
もちろん、あなたは本当に海の中にいたわけではありませんね。



2011.05.17 tue 06:57
From : Taichi Makino
藤枝の自宅officeにて、、、



    ◆2つの広告

「ジョーズ」 は映画で、あのサメも機械でできたロボットなんだ
ということも、あなたは当然分かっています。

それなのに私たちは、

 「映画は、誰かによって撮影されたものである」

ということを忘れて、さも実際に起こっていることのように、映画
にのめりこむことができてしまいます。

その理由ですが、、、

私たちの頭の中の

●「知性」の部分 (映画の内容は現実ではないと認識する) と

●「感情」の部分 (映画が 現実であるかのように恐怖する) は

必ずしも、結びついていないからなのです。

この事実は、私たちがコピー (広告) を書くときに、覚えておか
なくてはいけません。

実は広告には、

見る人の

 1.「知性にうったえかける広告」
 2.「感情にうったえかける広告」

2種類があり、広告をつくるときは、そのどちらかのタイプの広告
をつくろうと思っているのか、選択する必要があります。



    ◆1.「知性にうったえかける広告」

ここではまず、今まで消費者が、知りえなかった情報を提供して
いきます。

そして、よく目にする広告の内容が、、、

まぎれもない事実であるということを証明し、彼らの知的好奇心
をくすぐることで、広告に対する興味を植えつけるのです。

もしかしたら、あなたはここまでを読んで、

 「広告なんてのは、感情を揺さぶればいいだけだと
  思っていた・・知性に訴える広告なんてあるのか?」

と思ったかもしれません。

思ったかもしれませんが、、 実は、多くの人が知らないだけで
実際には、かなり数多く存在しているのです。

ただです、

ただ、知的な広告というものは、なかなか消費者の感情を揺さ
ぶることはできません。

したがって、今あなたに、「思い出してみてください」と言ったと
しても、思い出せないのは無理もないのです。

さて、対照的ものはこれです。



    ◆2.「感情にうったえる広告」

感情にうったえる広告とは、、、

お客様がすでにそれを知っていて、常に欲しいと思っているものを
もう一度頭の中に思い起こさせるためのものです。

そして、

お客様がすでに体験しているものを、新たな視点からもう一度体験
してもらいます。

例えば、

ワイシャツを売っている人が、

 「イタリア製生地使用、形態安定・速乾性ワイシャツ入荷!! 
  今まで日本では出来なかった、○○製法(特許)を実現」

と商品を広告に載せれば、

 「へぇ、イタリア製のワイシャツなのか、ちょっと高級っぽいよな
  でもそのわりには、形態安定で乾きがいいってのは今時だな
  ○○製法ってのは特許なんだ、初耳だな、何か良さそうじゃん」

となります。

     広告の書き方基本編
では、

 「ただのサラリーマンおやじが、12歳若く見えて
  エリート起業家の雰囲気を漂わせることができ
  思わず、スーツ姿の女性が振りかえってしまう 
  日本で初めて販売するイタリア製ワイシャツ、本日入荷」

と広告したらどうでしょう?

 「マジかよ!? 最近老けたって言われて落ちこんだよな俺・・・
  ここんとこ道路を歩いていても、『邪魔だよオッサン!!』って
  目で見られてる気がするし・・・ 起業家ってのは確かに
  憧れだったよ。それに、女が振りかえるなんて、最高じゃん 
  で、イタリア製って言うことは高級だよな!? て言うか、それっ
  てどんなワイシャツなんだよ?」

このように、感情にうったえる広告は、、、

お客様の感情の「根底」にあるものを考えて、「新しい体験」をして
もらおうと背中を押してあげるような働きかけをします。

その「新しい体験」をしてもらうことで、消費者はその商品に対する
新しい印象・興味を持ち、購入を促す結果になるのです。



    ◆知性と感情

どちらが優れた広告かは、あなたの販売する商品の特性によって
も大きく違ってきますし、どの層のお客様に対してあなたが販売を
していこうとしているかによっても違ってきます。

映画の例で示したことからも分かるように、知性と感情、両方同時
に訴えかけるということは、容易に出来ることではありません。

だからこそ、

あなたが広告をつくるときには、どちらのタイプの広告にするのかを
事前に決定をしておく必要があります。

焦点が定まらず、目的が明確でない広告では、お客様の記憶には
残りません。

果たしてあなたの広告は、お客様の心に届いているのでしょうか?

知性と感情・・・

あなたは、どちらでお客様の心をつかむのか、はっきり決まっていま
すか?

それは、

私のようなコピーライターが、ペンを握る前に、すでに決まっていなけ
ればならないことなのです。

あなたが広告をつくる前に、もう一度このことについてよく考えてみて
ください。


では・・・


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Posted by Evolution Mind at 06:30│Comments(0)コピーライティング
 
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